『君に預ける』

140SS

 少しのミスで大怪我に繋がるから、最後の整備は自分でやる。テレビで見たスケーターは言っていた。
 自分での整備も覚えさせたけど、あいつは俺に整備をねだる。作ったのが俺だからとか気持ちの面もあるんだろう。
 でもそれだけじゃない。俺はあいつ自身を委ねられてる。時々思い知ってしまう。