『だんまり』

140SS

 相棒は拗ねると何も言わなくなる。今だって俺のベッドの上、布団を抱いて背を向けて壁に向かって動かなくなってどれくらい経っただろう。
 いい加減機嫌直せよ。雪色をかき分けて白い頬に唇を落とす。ぴくりと動いた身体はそれでもこっちを見ない。
 ちゃんと口にしてえんだけど。悔しそうな青に睨まれた。