2023-10

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2023.10.25

あざみくんお誕生日おめでとうございます つきあいたてのくあざ ---  ちょっとだけ、時間ちょうだい!  脱衣所から出てきた莇にそう頼み込んだ九門が連れてきたのは、玄関のそばにある死角だった。本当にどこからも見られていないか辺りを見回して確認する。よかった、誰も見てない。ひとつ息をついて、ついてきてくれた彼に向き直る。 「……莇?」  いつも少しだけ見上げる緑色は伏せられて、さらさらの長い髪に隠されて見えない。身を屈...
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にょた百合姉妹2

にょた百合姉妹(語弊)第二弾(?) 百合っぽい幸ちゃん♀と莇ちゃん♀と九→莇♀と太→幸♀を含みます。 至さんファンの方ごめんなさい。
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キスマーク

あれはいつだったか、天鵝絨町のイベントに駆り出されて、秋組総出で短い芝居をすることになったときだ。いつものようにメンバーのメイクを進める俺に、万里さんが声を掛けてきた。 「莇、俺もう着替えちまって手空いたから手伝うわ。とりあえず兵頭にベースメイクさせてくる。俺もベースは済んでる」 「お、おう」  そう言って俺のメイクポーチから十座さんの肌色のリキッドファンデを引き抜いて行った万里さんに、違和感はあった。いつもは万一に...
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にょた百合姉妹

「あとこれな。ダメージ少ないって売り出してるやつ。こっちも一応貰ってきたけど、香りが限定なだけで効果は普通に売ってるのと同じらしい」  買い過ぎたけど合わなかったと姉に押し付けられたスクラブを浴槽の縁に並べる。立ち上る薄い湯気ごしに見た妹分の顔は、いつもスキンケア用品を見る興味津々な表情とは程遠いものだった。 「ん……」  ここのところの心ここにあらずな様子が気になって、興味ありそうなもんを見せてみたが、それも効果が...