『僕を呼ぶ声』

140SS

 朝、いつもの待ち合わせ場所に来た時。
 授業中、微睡んでたのに声を掛けた時。
 昼休み、動画を覗き込んだ時。
 放課後、サイコーなトリックをキメられた時。
 夜、熱を分け合って見つめ合う時。
 どんな時でも、その唇から紡がれるたびに、自分の名前がもっと好きになっていくんだ。
 それから、おまえのことも。