『「また、明日」』

140SS

 鼓動が跳ねる。空が、海が、世界がきらきらしてる。全部、隣にいるからだ。一緒だから楽しいって、大切なことを教えてくれた。
 帰りたくないな。そうこぼした俺に、明日も明後日もって言ったろ、って歯を見せて笑って、まっすぐ俺を見て拳を突き出してくれるから。
 今は俺も笑って言える。
「また、明日」