こいつが泊まるのも何度目だろう。ベッドの横の客用布団に転がる相棒は、いつものようにぐっすりと寝入っている。
だから俺もいつものように、こっそりベッドから出て親友の枕元に降りる。顔に掛かる前髪を上げて、額に、頬に、唇で触れる。口にする勇気はまだない。
瞬間、不満げな海色がこっちを見た。
こいつが泊まるのも何度目だろう。ベッドの横の客用布団に転がる相棒は、いつものようにぐっすりと寝入っている。
だから俺もいつものように、こっそりベッドから出て親友の枕元に降りる。顔に掛かる前髪を上げて、額に、頬に、唇で触れる。口にする勇気はまだない。
瞬間、不満げな海色がこっちを見た。