『ささやかな願い』

140SS

「ずっと一緒に」。
 笑って話したその願いは、ささやかに聞こえても儚くなんてないことくらい知ってる。明日隣にいられるかさえ、神様にしかわからない。
 だけど、今この瞬間、一秒先の未来、そばにいて、手を繋いでいたい。一瞬の願いを積み重ねて願った永遠なら、ずっと続くって、そう思いたいんだ。